北海道 ニセコヒラフ

<地域の概要 -ニセコひらふはこのようなところです->

ニセコひらふは日本海から連なるニセコ連山の主峰「ニセコアンヌプリ」のお膝元として、蝦夷富士とも呼ばれる「羊蹄山」を臨み、冬には上質なパウダースノーを求め世界中からスキーヤーやスノーボーダーが集まる日本屈指の国際スキーリゾートです。

外国人観光客の増加に伴って海外資本の参入が進んだ地域でもあります。海外リゾートでは一般的で長期滞在向けのコンドミニアムが多く建設され、また、外国人によりラフティングやマウンテンバイクなどのアウトドアスポーツも導入されるなど、海外資本との共存により発展してきました。

 

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<ニセコひらふで取り組む事業の内容>

ニセコひらふでは今年度から、消費単価向上及びまちなみ整備に向けて、次の事業に取り組みます。

  • 事業名
    『ニセコヒラフエリア』 商業機能強化を通じた通年型リゾート地発展事業

  • 事業全体の概要
    • 訪日外国人が数多く訪れる国内随一のスキーリゾート地であるニセコヒラフエリアにおいて、新たに交通・観光・交流の拠点となる施設の整備を契機に、今後更なる増加が見込まれる訪日外国人の消費単価の向上を目指します。また、施設整備と合わせてグリーンシーズンのコンテンツを発掘・導入することでニセコエリア全体の活性化に繋げ、通年型国際リゾート地としての発展を目指します。
    • 上記の試行として、ヒラフエリアのスキー場施設、レストハウス及びひらふウェルカムセンター等を利用した新サービスの実証事業を実施します。
  • 事業実施の目的
    • 訪日外国人を中心とした来訪者の主たる目的であるスキー場利用に加え、スキー場やホテル宿泊以外での消費機会を創出し、消費単価の向上を目指します。
    • また、1年を通して世界中から観光客が訪れる通年型国際リゾート地へと発展させていくため、交通・観光・交流機能の強化およびグリーンシーズンコンテンツの強化を図ることにより、スキーシーズンだけなくグリーンシーズンの来訪者数増加を目指します。
  • 事業実施により期待される効果
    • 来訪者の消費単価向上
    • (スキー利用の「コト消費」に加え買い物「モノ消費」の増加、グリーンシーズンコンテンツ強化による消費の増加)

    • 商業機能強化および来訪者数増加に伴う雇用機会の創出
    • (通年型リゾートへの転換による雇用の安定化および定住化)

    • 商業機能強化に伴う周辺土地の開発機運の向上、街並み形成への寄与
    • グリーンシーズンの魅力向上による訪日外国人を中心とした来訪者数の増加

今後は、具体的な取り組み内容や取り組み状況について、適宜このページにてお伝えしていきます。

地域戦略をまとめました

海外調査やサービス実証事業、会議での議論等をもとに、ニセコヒラフの地域戦略をまとめました。
今後は、この戦略内容をもとに取り組みを進め、消費単価向上を目指します。
 

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新サービス実証事業「スーパーアーリーモーニング・バレーサービス」を実施しました

1月14日に新サービス実証事業として「スーパーアーリーモーニング」を実施しました。
通常のアーリーモーニングより早い時間にゴンドラ・雪上車を利用して山頂まで移動後、誰よりも早くノートラックのゲレンデを滑走後、スキーセンターで朝食を提供しました。ガイド付きで人数は5名と少数限定で特別感を出したサービスとし、料金は15,000円と高額の設定といたしました。
参加者へアンケートを実施したところ、貴重な体験ができるため全員がまた参加したいという回答を頂き大変好評でした。
今回の実証をした結果、富裕層向けのサービスとして一定の需要があることが分かりましたが、課題としては今後サービスに継続していくにあたって、収益性(利用人数の拡大)と特別感(少人数限定)のバランスが課題だと認識しました。
 

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また、新サービス実証事業として1月の1ヶ月間「バレーサービス」を実施しました。
スキーバレーサービス(用具預かり)とレストラン優先予約およびバレーパーキングの3つのサービスを提供し、利用料金はスキーバレー+レストラン予約で3,000円、バレーパーキング利用が3,000円という価格設定としました。
1ヶ月間の成果としては、バレーパーキング利用が2件のみという結果になりました。バレーサービスについては各コンドミニアムホテルが独自で実施(無料)しているということもあり、今回のサービス内容では需要があまりなかったと考えられます。今後継続をする場合には、より付加価値の高いサービスに発展させることとスキー場利用者に本サービスについて十分に認知をしてもらうための告知方法を見直す必要があると認識しました。
 
多くの富裕層の外国人観光客が訪れているスキーシーズンの消費単価を向上させるため、地域関係者と協力しながら富裕層を満足させるサービスの拡大を図ってまいります。

第3回検討委員会を開催しました

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本事業に関わる関係者が参加し、1月16日に第三回検討委員会を俱知安町中小企業センターで開催しました。1月末に提出予定の地域戦略および地域の将来的なイメージ図について事務局より説明をし、質疑応答を実施しました。(※地域戦略の詳細については、成果物を参照)
 
海外現地調査や実証事業の結果、また検討会や分科会での議論を踏まえて地域戦略としてひらふエリアが目標とする商業・サービス業集積の姿を以下の4点としました。

  • ①地域の中心的な拠点が明確になり賑わいが生まれている
  • ②夏季やアフタースキーに散策して消費したくなる空間になる
  • ③夏季もスキー場施設にもサービスが集積し、利用されている
  • ④富裕層が消費したくなる商業・サービスが集積している

また、上記4点の目標の達成に向けて6つの基本方針を設定致しました。

  • ①「避暑地」としてのイメージ形成
  • ②グリーンシーズンの活性化
  • ③消費空間としての演出
  • ④冬季の消費単価向上
  • ⑤エリアマネジメントの推進
  • ⑥財源の検討

いずれの内容も中長期的に取組む必要があり、また大きな投資を伴うハード整備もあるため簡単な目標ではありませんが、通年型の国際リゾートへと発展させるため、地域の関係間で協力しながら実現に向けて取組んでまいります。

第2回検討委員会を開催しました

本事業に関わる関係者が参加し、11月28日に第二回検討委員会を俱知安町公民館で開催しました。
冒頭に11月22日に東京で開催された本事業の中間報告会での発表内容を共有したのちに、冬季の実証事業の内容についての説明、観光拠点整備についての意見交換を実施いたしました。
 
実証事業について、ガイド付きのアーリーモーニングであればインバウンド富裕層をターゲットに利用料金を高額に設定できるのではないか、またインバウンド向けサービスであるため外国人スタッフを多く雇っている地元の企業との連携ができるのではないかといった意見が挙げられました。実証事業の開始までに関係者にて協議して進めていくこととしました。
 
観光拠点の整備については、現状は観光拠点となる施設が小規模で老朽化した施設(ウェルカムセンター)しかないため、今後通年型の国際リゾートを目指すにあたっては通年での観光拠点が必要だということを関係者間で共有しました。拠点のイメージとしては飲食・待合所の他、通年での拠点として夏の観光情報が集約されている施設にしたほうがよいといった意見が挙げられました。また、商業・サービスの機能強化と並行してエリアの交通動線の整理を検討することも必要という意見も挙げられました。投資を伴うハード整備事業であるため、中長期的な取組となりますが、地域関係者間で協力しながら実現に向けて取組んでまいります。

スキーシーズン分科会を開催しました

11月1日に関係者にてスキーシーズン分科会を開催しました。
スキーシーズンにおける新サービスの実証事業に意見交換を行い、海外現地調査の結果も踏まえて富裕層も多く訪れている冬の期間に以下の案にて実証事業を行う方針で決定しました。

  • ①スーパーアーリーモーニング(雪上車乗車⇒朝一に誰よりも早くゲレンデ滑走⇒朝食)
  • ②バレーサービス(スキーバレーサービス+レストラン優先利用+バレーパーキング)

 

上記の内容について具体的な実施内容やスケジュールについての調整を今後進めていくこととなりました。冬季には世界各国からパウダースノーを求め外国人観光客が訪れているため、富裕層を満足させるサービスの拡大を図っていくための実証として実施いたします。

新サービス実証事業「天空DEランチ」を実施しました

10月10日に新サービス実証事業としてスキー場のヒュッテを利用した「天空DEランチ」を実施しました。
 
サマーゴンドラの営業は9月25日で終了しましたが、観光客も減り始める時期の集客施策としてゴンドラを1日限定で運行し、山頂施設(エースヒル)で紅葉を見ながら美味しいランチを楽しんで頂く企画を実施しました。実証ということもあり、コース+飲み放題で一人3,000円の割安な価格設定と致しまして、30名限定でしたが事前に申込完売となりました。お断りをしなければならないお客様もいらっしゃったので価格設定はもう少し高く設定できていたと感じました。当日は山頂付近では雪が少し降るほど気温は低かったですが、ランチは屋内でしたので、来場者の方々には紅葉や雪、羊蹄山等の様々な景色を見ながらのランチを楽しんで頂けました。食後にアンケートにご協力頂きましたが、同様の企画があれば参加したいというご意見を多数頂きました。一方で、観光客が少なくなる時期でほとんどが地元もしくは道内の方からの来場であったため、道外および海外からの集客が課題だと認識しました。
 
本事業でサマーゴンドラを利用した実証事業を二回実施した結果、一定の需要はあるものの集客できる層は限られるため、今後どういった形で道外の人や訪日外国人を集客するかという課題が明確になりました。地域の関係者とも協力して地域の戦略を検討してまいります。

 

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海外視察(スイス・サンモリッツ)に行ってきました

9月22日から9月29日の8日間かけてスイス・サンモリッツ視察を実施しました。
 
サンモリッツへの移動に時間がかかるため、現地に到着したのは23日の午後、現地を出発したのが27日の朝であったため、実質的には23日の夕方から26日の3日半の視察となりました。スイスでも高級リゾート地として知られるサンモリッツで、五つ星を含む各ホテルやスキーリゾートの経営会社、行政局へのヒアリングおよび施設見学を実施しました。
 

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消費単価を向上させる施策として富裕層向けのサービスの内容、各種観光施策の取組体制・手法、また、ニセコで課題として挙げられる夏の集客施策や従業員確保への対応等について視察およびヒアリングを実施しました。
 

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サンモリッツ(ドルフ地区) サンモリッツ湖畔
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斜面に隠蔽された駐車場 駐車場(遠景)

 

  • ①富裕層向けのサービス等、消費単価を向上させる施策
  • プライベートジェットで訪れる方も多い五つ星ホテルでは、リピーターのVIP客に対してリムジンバスでの送迎や、無料でのシャンパンや軽食提供の他、各お客様に合わせて出来る限り要望に応じるサービスを提供してしました。上記サービスは全て無償ですが、代わりにお客様は一週間以上の滞在で数百万という金額を消費します。また、スキー場でも通常営業の他、お客様の要望に応じてパーティやイベントに対応して時間外でのリフト運行に対応するサービスがありました。サンモリッツでは、富裕層のリピーターが多く多額の金額を消費するため、各事業者はお客様を満足させるために出来る限り何でも対応するといった受入体制となっていると感じました。

     

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    五つ星ホテル「クローネンホフ」 五つ星ホテル「ケンピンスキー」

     

  • ②各種観光施策の取組体制・手法
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    特徴的な観光施策として、「エンガディンカード」が挙げられます。このカードは100以上の加盟ホテルのいずれかに2泊以上宿泊すると貸与されるカードで、エンガディン地方のロープウェー・ケーブルカー・バス・鉄道が乗り放題となります。本来は1日約8千円しますが、2泊以上の方は約4千円で宿泊料に含まれる形となります。差額については、各ホテルや索道会社の負担となるようです。このシステムは夏の観光客が1日単位の団体客等も多いため、滞在期間を延ばすために5年程前に導入して以降、滞在日数の増加に繋がっているとのことです。
     
    サンモリッツでは宿泊税として約300円/泊を徴収しており、年間の観光マーケティング予算は約9億円にものぼり、大きなプールやスパを完備した公営の施設を建設する等、観光産業を持続的に発展させるための仕組みが成り立っていることが分かりました。

     

  • 夏の集客施策
  • ニセコ同様、サンモリッツでも夏は滞在期間が短くなり、ホテルの宿泊料も冬の1/3程度に下がるということですが、サンモリッツは各ホテルのスパが充実しており、ハイキングやマウンテンバイクのコースも多く存在するので夏の滞在中の体験メニューは多数あります。また、サンモリッツ湖やアルプスの山々に代表される自然を見ながら散策をしたり、山頂施設での食事を楽しんだりするだけでも十分にリゾート気分を体感することができます。
     

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    ホテル内スパ
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    展望台テラス(屋外) 展望台テラス(屋内)

     

    街中は多くの高級ブランドショップが並び、富裕層の方はショッピングだけでも楽しめると感じました。サンモリッツは冬の観光客でも、スキーをメインの目的として訪れる方は約半分程度ということで、ソフト・ハードの両面でアフタースキーのメニューが充実していることが分かりました。
     

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    ドルフ地区高級ブランド

     

  • ④従業員対応
  • 各ホテル等へのヒアリングの結果、サンモリッツもニセコと同様に冬は従業員が多く夏は少なくなるようです。労働者はドイツ、ポルトガル、イタリア等の近隣諸国からも積極的に受け入れており、従業員と雇用主の関係も代々引き継がれているため、信頼関係が成り立っているので季節労働者も毎年シーズンには戻ってくるとのことです。また、夏は南仏等のサマーリゾート地で働く人が冬はスキーリゾートで働く人も多いようです。サンモリッツでは国内だけでなく外国人労働者の活用を積極的に導入していることが確認できました。また、スイスでは賃金も高く、スーパーのアルバイトで時給約2,500円、月収の最低賃金も約35万円と労働者の生活水準を保っていることも各国からの採用に繋がっていると感じました。

 


 

また、上記日程の前に東急不動産のメンバーについては、フランス・シャモニー、スイス・ツェルマット等の他の山岳リゾートの視察を実施しました。シャモニー、ツェルマットともに9月下旬でも多数の観光客が訪れており、通年型リゾートとして年間を通して集客に成功していました。シャモニーではリゾート運営会社へのヒアリング、ツェルマットでは日本人ガイドへのヒアリングを実施し、いずれのリゾート地も夏に体験できるアクティビティ等の種類が豊富で山頂施設での食事やハイキングの他、街中の商業機能も充実しているため、サンモリッツ同様スキー以外でも十分楽しめるリゾート地だと感じました。
 
現状のサンモリッツや他の山岳リゾートとニセコでは、観光客の客層や地域の課題等が異なる部分もありますが、今回の視察を通して、ニセコでも参考にできる取組等を学ぶことができましたので、今後は参加したメンバーや地元の方々とも協力して、地域の発展へと繋げてまいります。

海外視察についての事前勉強会を実施しました

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9月下旬の海外視察に向けての事前勉強会を9月9日にグランヒラフマウンテンセンター内にて、視察参加者含め関係者10名が集まり開催しました。
 
視察先は俱知安町と姉妹都市提携を結んでいるスイスの都市サンモリッツを予定しております。
 
当日の勉強会では、俱知安町よりサンモリッツの歴史や観光客数等の統計的なデータ、サンモリッツの行政・観光局・自治組織(ゲマインデ)の役割等について説明をして頂き、視察メンバー間にてサンモリッツについての理解を深めました。
その後、視察先でヒアリング予定をしているホテル事業者・スキー事業者・行政局等へのヒアリング項目について関係者間で共有し、最後に視察行程の確認等を行いました。
 
今回の勉強会で学んだ知識を持って、現地では単なる視察で終わらせるのではなく、各所へのヒアリングや現地調査を着実に実施しまして、今後の地域の発展に繋がるような内容のある視察としてまいります。

サマーゴンドラを利用した新サービス実証事業「ハンギパーティ」を実施しました

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新サービス実証事業としてスキー場のサマーゴンドラを利用した山頂での「ハンギパーティ」を実施しました。倶知安駅前で長年営業を続けている「食工房旬彩」に協力頂き、ニュージーランドの伝統的な調理方法「ハンギ」にて北海道の名物である羊肉や鹿肉、地元の新鮮野菜等を提供いたしました。

 

当日は天候が心配されましたが、無事に雨も降らず実施することができました。約40名の方にお越し頂き、来場者の方からはまた来年も続けてほしいとのご意見も頂きました。事前予約制であったものの当日通りがかりでの参加者もいました。
これまで、サマーゴンドラの利用としては山頂付近の散策やレストハウス(エースヒル)での軽食がメインでしたが、眺望を活かした山頂での飲食サービスの場を提供することにより、消費機会を創出させるとともに夏の観光客に対して滞在中の過ごし方に新たなメニューを提供することを目的として実証を行いました。

 
 

実証の結果として夏のニセコ滞在中の新メニューとして今後も継続の可能性はある一方、来場者の多くが日本人であったため、今後どのように訪日外国人の集客を図っていくかが課題だと認識しました。今後も実証事業を実施していき、地域戦略の策定へと繋げてまいります。

 

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第1回グリーンシーズン分科会を開催しました

7月28日にグランヒラフマウンテンセンター内にて関係者7名が集まり、グリーンシーズン分科会を開催しました。
 
グリーンシーズンにおける新サービスの実証事業について活発な意見交換を行い、サマーゴンドラを利用したサービスを夏の観光客が訪れている期間に以下の案にて実証事業を行う方針で決定しました。

    1. サマーゴンドラを利用した山頂エリアでの飲食イベント
    2. サマーゴンドラを利用した山頂施設(エースヒル)でのレストラン営業

上記の内容についてサービス提供者の選定と具体的な実施内容についての調整を今後進めていくこととなりました。
また、夏のニセコの観光客の属性やニーズ等を把握するため、各種イベントやホテルに協力していただき、観光客へのアンケートを実施することと致しました。

第1回検討委員会を開催しました

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本事業に関わる関係者が参加し、「国際化に対応した地域における消費単価向上支援事業」の検討委員会が、去る7月6日(水)に俱知安町中小企業センターで開催されました。
 
委員会のメンバーは間接補助事業者である東急不動産の他、倶知安町、倶知安観光協会、倶知安商工会議所など16名が参加、東急不動産より応募内容、海外視察の内容および実証事業についての説明をしたのち、全体での質疑応答や意見交換を行いました。
 
 
メンバーからは、ニセコひらふエリアの現状について、冬季については上質なパウダースノーを求め、世界中から訪日外国人が訪れているものの、夏季については冬季に比べ観光客も少なく事業が成立しづらいため、夏の集客力が課題ということが共通の意見として挙げられました。
 
また、ひらふエリアについては外国資本の参入に伴い、多くのコンドミニアムホテルが建設されていますが、ショッピング等のアフタースキーの魅力が足りないという意見も挙げられました。
 
夏のニセコには緑や自然、過ごしやすい気候、豊かな食材等といった魅力があるので、強みを活かした外部への情報発信を強化するとともに、滞在中のメニューを更に増やしていき、年間を通じて多くの観光客が訪れる観光地へと発展させることが必要だということを関係者間にて共有しました。
 
本事業では、夏季および冬季それぞれで新サービスの実証事業を行うことと、観光客にアンケートを実施して、夏に訪れている観光客のニーズ等について現状把握を行うことと致しました。
 
今後はグリーンシーズンの分科会、スキーシーズンの分科会、施設整備計画の分科会の3つの分科会にて事業を進めていきます。